2007年正月
テレビを観ていたら、安倍総理大臣が新年の抱負を語りだした。
「今日で私は総理になってから104日になります。
私は職務として、この日本を "美しい国" に向って、
引き続き前進する所存です。」
と語っていた。
"美しい国"
美しい名詞。 美しい形容詞。 何にでも付けられる。
この言葉のフレーズは軽いが、聞き様によってはとても意味深。
とても難しい。 とても厄介。
そしてとても重厚、厳然。
しかし、これを持って前に進もうと云ってる。
小泉政権から引き継いだ後、3ヶ月足らずで、教育基本法・拉致窓口の設定・防衛庁から省にと間断なくやって来た。
ここ正月を挟んで、安倍政権を見つめてみると、その行為は美しい国としての当然の有様と受けとめる。
教育も拉致も庁〜省・・等の事は、いわば国として、当たり前の門構えであって、期待するのは、総理がその門からどう羽ばたいて動き出すのか そこにかかっている。
ところが、メディアがここのところ連日報道するに、安倍政権の支持率が急激に下がったと、まるで鬼の首でも取ったが如く取り上げている。
何だか作為を感じる。
誰かが安倍政権を引き摺り下ろそうとしている。
この行為は、美しい国に向う事を、阻止しようとする輩だ。
どうも腑に落ちない。
ならば、汚れた国に向わせようとしているのか。
そうではあるまい。
誰しも汚れた道を好んで歩きたがる筈が無い。
けれど、歩かせようとメディアが煽り、煽り立てている。
誰かがスキャンダルめいた狼煙を上げている。
重箱の隅を突付く様に・・・・・・
これは政界だけではない。
民間では、不二家のぺコちゃんが叩かれている。
それは、
「期限切れの牛乳をシュークリームに使っている。」
と、連日トップで報道し、
「今や一部お店の棚から、商品総て外している。」
と、何度も流していた。
知っている。
牛乳の品質は賞味期限で仕切られ過ぎると、保存状態に関わらず総て廃棄処分されてしまう。 その量はかなりのものになると、10年位前、聴いた記憶がある。
ところが、品質的には期限を過ぎても、殆ど問題ないそうだ。
ましてや保存状態がよければ、尚更の事だろう。
従って、その牛乳をシュークリームに使ったに違いない。
使う事を指示した人は年配の人だ。 その人は牛乳を捨てる事が出来なかったのだろう。 その昔、牛乳がどんな存在だったかを知っている人だ。
撮って、流してる人・・・シラネーナ
何時もシラネエンダ コイツラは
牛乳は温めて、固まらななければ飲めるのだ。
同じ様な事件があった。
雪印乳業の牛乳不買騒動の件だ。
あれも今回と等しく、
「衛生管理に問題がある。」と、
大きくメディアが取り上げたが、その裏の実情は今回と全く異なる。
当時の雪印騒動の頃、
全土至る所の企業でリストラの嵐が吹き荒れ、
それまでの企業理念がすっかり変ってきて、年功序列と共に企業の繁栄を支えた社員達が、1990年代の中頃から、或る日突然の如く、いい加減な実力主義・能力主義のもとに、会社の外に放り投げられた。
それは、各企業の人々に不信と連帯のすさみをもたらした。 よって、最も大きな財産である忠誠心が漂い、一言に、人心の荒涼を招いた。
その有様は、 あまりにも変ってしまった職場環境に、 全く戸惑ってしまった企業戦士の姿であった。
それは、高度の知的財産である一級品の頭脳流出であり、 最先端技術の国外拡散に見る事が出来る。
国内では、重なる衛星打ち上げの失敗。
重なる進水間近な豪華客船の火災。
大手タイヤメーカーの社長と部下の、人事を巡る刺し違いを狙った割腹沙汰。 近くでは、多くの死者を出した、スピード出し過ぎに因る列車転覆。 又、全線に見る、黙って駅のホームに佇む人。
これら皆、 人と人との荒涼と見る。
そして、この状況を敏感に感じ取ったのが、家庭の主婦だった。 家族の成長と家庭の繁栄進歩を会社と共に歩み、信じて来たのにいきなり解雇となった。
そしてそこから捌け口の無い憤りを、企業への意思表示として、特定メーカーへの牛乳の不買にその怒りをぶつけたのだった。
従って、その矛先は鍋や釜、何でもよかったのであーる。
対して今回の、メディアのぺコちゃんへの扱いは、さっぱり判らない。 単なるメディアサイトの企業イジメに映る。
メディアテロと感じるデーー。
ぺコちゃんは、その後の最初のイメキャラじゃないかなーーー。
明治・森永を割って入って来たんダヨネーーー。
銀座の数寄屋橋渡ったあたりに、今でもあるのかなーーー
ペコちゃんが立っていて、なんだか洋式っぽいその店の二階でホットケーキ食べたんだ。
そうしたら母親が備えの蜜をカケまくったので、
トロトログチャビチャ、 食べにくかったーーーー
不二家のミルキー、イマイチ、 明治森永のキャラメル、マズイ
雪印のウインターキャラメル、 少しウマカッタ。
テレビは無かったけどーーーー
ところで、 安倍ちゃん典型的な日本人。
ガンバッテマスネーーー
先日、欧州諸国と渡り合い、フランス・イギリス・ドイツ・イタリア等の党首と会い、互いに自由と民主の確認を認識し合って帰って来た。
アジアサミットと云えるフィリピンでは中国・韓国等アジア勢と渡り合い、拉致を前面に押し出して帰ってきた。
内外十分とみる。 安倍ちゃんの外交センス、良いんじゃないの。
そして新年早々、気になるニュースを知った。
「南極の氷床が分離し始め、その大きさは四国位の規模で、最初何がどうなったのか、理解出来なかった程、大きな規模の分離だった。」
との事だ。
温暖化がどの程度進んでいるのか、全体を掴んでいないが、体感としてトケトケ進行は、ホップ・ステップと溶解し、 勢いは次のジャンプに差し掛かろうとしている気がする。
"美しい国"
即ち、 綺麗な国。 麗しい国。
キレイ キレイ キレイと3回続けて云うと、
フランス語の様な響きになって来ーーる来る。
1997年頃。
タイのバンコックよりバスで3〜4時間離れた所にある、小さな島に行くと、椰子の木に海水が寄せていて、真っ直ぐな浜辺を見通すと何本か倒れていた。
憶えているのは、かなり大きな太い幹の椰子が横倒しになり、海面と平行に横たえ踏ん張っていた。
根元を見ると砂地が綺麗に洗われ押しやられ、剥き出しの小指程の太さの節くれ立った紐状の根が、整然と円く並び、髪の毛の様に黄土の地に食い込み、踏ん張っていた。
人なら必死の形相というやつだ。
なんとも痛々しく、なんともやるせないもどかしさを持って、萎びた砂の先を歩いたんだーーー
namoshiranu tooki shimayori
もう国として、何かやらねばならぬ事態になっている。
何をやるか。 そこから行くべきだ。
1年程前になるか、アフガニスタンのカルザイ大統領が再び来日し、時の小泉総理に、何がしかの援助を求めた。
その金額は、アフガン戦争後、総額11億ドル相当になっている。
アフガニスタンはソビエトの侵攻後、ビンラディン掃討の為、アメリカが介入し、都合約20年間、アフガニスタンの人々は翻弄され、今も落着かない。
私は1974年頃、アフガニスタンを見ていたので、とても気になっていた。
その当時、首都カブールの街並み・人々・子供達に接し、 多少国情も理解していたので、カルザイ大統領が初来日した時、彼のスピーチがとても気になり聞いていたが、その内容は、切実な告発だった。
「今、アフガニスタンは長い重なる戦果を経て、国土は荒涼し、生活の基盤、電気や暖房用の燃料等を早急に必要としてます。」
等々聞かされ、日本政府も当然の如く援助を申し出ていた。
しかしその後のテロや、小規模な紛争等で見るニュースで、相変わらず人々は、猛烈な冬の寒さに晒されている。
果たしてその現状に、援助が正しく使われているのか気になってしまう。
この様な援助を、日本は各国各地で橋や道路等のインフラを行っている。
つい最近ではラオスとタイの国境に流れるメコン河に、しっかりとした長い大きな橋が架かった。 この橋はインド支那のど真中にあり、周辺の産業道路としてもかなり有効な橋となった。
この開通式を10日程前テレビで放映していたが、日本の顔は映っていない。 これがもし中国の援助で出来たのなら、画柄は真っ赤になっているのではないか。
この辺チョコチョコ歩いたから、気になってこのニュース見たが、行ってないヤツは気にも止めないだろうに。
又、日本は世界文化遺産であるアンコールワットや、ボロブドール寺院等の整備・修復に、積極的に参加している。
アンコールワットに至っては、日本はフランスと比べ、資金的にも問題にならないくらいの規模で負担しているが、現場では、仏が細々と三色の国旗の下、作業が行われていた。
対して日本は、黙々と復元に向って働く人を見た。
つまりは、日本はかなりの資金を投じて各地に支援しているが、あまりに地味で、その地の人々にも、あまり知られていない様だ。
仕方ない気もするが、そこを華々しくする気も無いが、無視無知の形で見過ごされるのも、腑に落ちない。
どうだろう、対外援助を一本に絞って、何か今の現状に合わせた仕組みを作り上げたら・・・。
今まで日本のやって来た形態は隣の中国に任せ、違って何か得意とする産業技術を使って、その力を逼迫する環境問題に一石を投じてみたら・・・。
ところでボロブドール遺跡は、一応復元し終った所の近くで、2004年の暮れスマトラ大地震やその後のジャワ島地震。
大丈夫だったのか少し気になる。
美しい日本を声にして語るには、少々口幅ったいが、最近の報道は日本の在り様を内外在りのままに映す事すら、憚る様である。 ナンデ
やる事は一杯ある。
"水問題" こう云う風になってます。
あー云う風になってしまった・・・等の情報は、
毎日聞く事になってしまった。
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